すぐそこに
さっきまで綺麗に
作られていた砂のお城は
気づけば、ほんの数秒で
原型もないほどに崩れ
ただの砂になっている
なんて
よくある話で
じゃあ、あの言葉は?
これは?
あれは?
嘘だったの?
いいえ、嘘なんかじゃないよ
一つ嘘をついたというのなら
あなたに、ばいばいなんて
そんな冷たい言葉を放った
ワンシーンだけは嘘かもしれない
きっかけを教えて欲しい
なぜ?いきなり?どうして?
でもそんなきっかけさえ
私はわからない
これが発作だとするのなら
あなたはいつまで耐えられますか?
どの程度だと耐えられますか?
男性と関わるたびに思う
これに耐えられる人はいない
耐えられたとしても長いか短いか
ただそれだけの話
4年だったり半年も
もたなかったり
ただそれだけの話
これに耐えられなくなった時が
別れ
なら最初から
関係なんて
形になんて
ならなければいいんだ
なんてそんな自己解決で
相手のペースに合わせることなく
一人で全部完結させてしまうんだ
その後には
みんな口を揃えて言うよ
疲れた
振り回すのやめて
自業自得さ
最高のパンチラインだよ
最高にその言葉がクラウ
あーやっぱり恋愛なんて
あーやっぱり無理なんだって
踏み込めない自分と
過去の自分と
今だに前を向けない自分が
全部を壊す
うまくいってる
うまくいきそうなものさえ
全て一気に破壊する
その後に残る孤独に浸ることも
溺れることも
むしろ好きなんだ
これは開き直りかな
安心するよ
失望されない立ち位置に
何にも気にしなくていい立ち位置に
心地よささえ感じる
でもふとしたときに
弱ったときに
寄りかかりたくなるから
きっとまた恋愛をしてしまうんだとしたら
私は一体何を探しているのだろう
何が欲しいのだろう
これを一体いつまで繰り返すのだろう
あなたに幸あれ-